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40位:蜘蛛の糸・杜子春 (新潮文庫) 文庫 – 1968/11/19 芥川 龍之介  (著)

346円

読書の入門としても非常におすすめなのが芥川龍之介氏のこの1冊です。少年少女のために書かれた健康で明るく人間性豊かに記された作品集になっています。表題作の蜘蛛の糸は非常に有名な作品なのでご存知の人も多いかもしれません。エゴイズムを分かりやすく表した名作です。大人はもちろん小学生、中学生でも楽しんで読めますよ。
面白かったです
一個一個の物語がながくなく
非常に読みやすかったです
さすが芥川龍之介さん!
と言った感じです

39位:夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫) 文庫 – 2008/12/25 森見 登美彦  (著)

605円

クラブの後輩の黒髪の乙女に想いを寄せる先輩はその想いゆえに彼女の姿を追い求めます。その中で二人を待ち受ける珍事件、運命の大回転といった本屋大賞2位を受賞した近代の名作です。よくある恋愛小説のようでいて独特の世界観を持ち、古風で純日本的なレトロな雰囲気を漂わせているのが魅力になっています。
少し読書をしたいなと思い友達に勧められたこの本を購入。
面白くて買って二日で読み終わってしまいました。
独特な書き方で二人の登場人物の先輩と彼女の視点が交互に書かれてテンポよく読むことができました。
独特な世界観で先輩が彼女に思いを伝えようとするお話です。

38位:雪国 (新潮文庫) 文庫 – 2006/5 川端 康成  (著)

389円

雪国を読んだことがなくても冒頭の一文を知っている人は多いかもしれません。雪に埋もれた温泉宿で芸者の駒子と出会った一人の男の意識に映し出される女の美しさが非常に美しい文章で書かれた名作です。冷たいほどに澄んだ島村の心の鏡に映し出される駒子の烈しい情熱を美しいからこそ哀しい文章で描き、読む人を惹きつけます。
読むべきである。
生きてる間に読みべき小説をいくつか挙げなさいと言われれば、これである。
文章ひとつひとつに俳句のような拡がりがあり、
たんたんと描いているにも関わらず人間の心の奥底まで入り込んで掻き乱す。
著者の知性によって文字列が芸術に昇華させられた瞬間を目撃することができる。
読んだ後、人生観が変わるかもしれない文学の最高傑作。

37位:にごりえ・たけくらべ (新潮文庫) 文庫 – 2003/1 樋口 一葉  (著)

400円

お札に起用されているので樋口一葉の名前は知っていてもその作品を読んだことがある人は少ないかもしれません。そんな人に読んで欲しいのがこの作品です。社会の底辺で悶える女性を書いた「にごりえ」今をさかりの遊女を姉に持つ14歳の少女と、いずれは僧侶になる定めの信如との密かな恋模様を書いた「たけくらべ」など美しい夢と人生における哀歌を混ぜ込んだ短編を収録した1冊になっています。
「にごりえ」「十三夜」「たけくらべ」「大つごもり」「ゆく雲」「うつせみ」「われから」「わかれ道」 八篇の小説。
 
 読者諸賢にあらせられては、何をいまさらの感が強い、書評豊かな作品群。学校の教材で嫌々接し、生欠伸
を禁じ得なかった白面以前の就学時代。文語体如何を問わず、学窓の真っ只中にどっぷり浸かっていた日常の
渦中にあっては、明治中期の物語は圏外だった。
 いま、一連の物語群に込められた近代間近な女性たちを眺めてみると、その雌伏した躍動感は全く強かである。

 解説の三好行雄氏は「一葉文学のリアリティの根拠は悲劇の解決を放棄したところに成立する」と言っている。
 
 封建の世のなごりを留める社会事情のなかで、己を全うしようとする女性たちは、撫子風な健気さなどという
月並みな言葉では言い尽くせない矜持を内に秘め、ひた隠した女の侠気が迸しっている。
 無理心中を強いられた「にごりえ」のお力や、大路の柳月のかげに佇む「十三夜」の阿関にしてからが、悲劇
の奈落に飲み込まれながら感傷に淫することなく、あっぱれ潔く映るのは一葉の腕であろう。

36位:現代語訳 舞姫 (ちくま文庫) 文庫 – 2006/3/1 森 鴎外  (著), 山崎 一穎 (監修), 井上 靖 (翻訳)

626円

今や古典と言われつつある森鴎外氏の名作舞姫を井上靖氏の名訳でより深く味わうことのできる1冊です。若い人でも違和感なく読めるような工夫が凝らされており比較的すんなり読めるようになっています。作品の背景を探る文献も紹介されており、名作をじっくり堪能できるようになっています。
森鴎外と聞けば『舞姫』と誰でも思いつくだろうが、読んだことのある人は少ないだろう。
同時代の双璧と讃えられる夏目漱石と比べても、鴎外の作品は文語調が多く、現代人にはとっつきづらい。舞姫もそうである。
だが、これが井上靖の手で見事に現代語訳されている。
もし鴎外が現代語調で書いてもこうなるのではと思うほどの名訳であろう。
これでムズカシイという人がいたら、また国語を勉強し直さなければならない。

「現代語訳」のほかに「解説」「原文」「関連資料」で構成されている。
丸ごと一冊、舞姫づくしである。

「解説」にあるように、近代と自我云々と難しく読んでもいいし、女を捨て地歩をえらんだ薄情な男の話と読んでもいい。
とにかく文豪の名作をわかりやすく読めるのは嬉しい。
また現代語訳を読んだあとで原文を読むと、鴎外の文章の孤峰絶岸たるさまがより際立ち、眼をみはる思いがする。

これから森鴎外を読んでみようという人の、最初の一冊としても最適であろう。

35位:キッチン (角川文庫) 文庫 – 1998/6/23 吉本 ばなな (著)

432円

1989年、1997年にそれぞれ映画化もされている非常に有名な作品です。祖母の死、奇妙な同居などどこか不自然なに異常を、それでもまっすぐな感覚で受け入れ、人の死や生きるということ、世界の不可思議な調和などを優しい文章で語りかけるロングベストセラーです。様々な国でも刊行され、国を超えて愛されている作品です。
最初ローマにいる時に、「ばばな吉本を知らない?日本人なのに…。彼女の作品は最高よ!」と言われたイタリア語で読んだのが初めです。
表現やストーリー展開が面白く一気に読みました。
最近になって、日本語ではどんな表現だろうと購入しました。
独特の表現と世界感、繊細な表現とストーリー展開はやはり本場の日本語ならでは…。
薄い本ですが、表現と世界感に浸りなが丁重に文章を読んでます。
個人的には、ノーヘル文学賞かと言われる某作家さんより好きな作家さんの吉本はななさんでした。

34位:螢川・泥の河 (新潮文庫) 文庫 – 1994/11/30 宮本 輝  (著)

432円

幼年期と思春期というふたつの視線でもって、人の世の哀歓を大阪と富山の川面に映し出し、生死の向こうにある生命の輝きを鮮やかに刻む、初期の代用作2編を収録した1冊です。太宰治賞受賞の「泥の河」芥川賞受賞の「蛍川」の2作はどちらも珠玉の名作と謳われる作品になっており、感情に訴えかけてくる文章が光ります。
宮本 輝氏の若き頃の珠玉の名作です。
まだ少年の頃読んで大変感銘を受けましたが
年を取ってから読み返すとまたとらえ方も
違ってきたことを感じます。
人生の様々な場面で心に残る作品です。

33位:落日燃ゆ (新潮文庫) 文庫 – 1986/11/27 城山 三郎  (著)

767円

第9回吉川英治文学賞を受賞した作品です。A級戦犯に指定され東京裁判で有罪か無罪かで賛否両論を巻き起こし、絞首刑となった元首相・広田弘毅氏の生涯を激動の昭和史と重ねながら抑制した筆致で克明に辿った内容となっています。気軽に読める内容ではないものの、日本人として読んでおきたい名作です。
こういう類の本は「面白かった!」と言ってしまっていいのでしょうか? 内容が内容だけに ちょっと不謹慎な気もしますよね。
「広田弘毅」という名前は知っていましたが、氏がこんなに国を憂う清貧で清廉潔白な人だったことは今回初めて知りました。(もちろん城山三郎先生がお書きになっていることを100%信じればですが・・・。)
それに比べて吉田茂は!!!(怒)。彼は日本のチャーチルと言われた位だから質実剛健な大人物かと自分は思っていたんですが、本作品では実に自己中心的な軽薄短小な人物として描かれていることに少なからず驚きました。
優秀で人望もあるがゆえ、本人の希望とは関係なく、何度も政治の世界に引っ張り出されてしまう庶民出身の広田氏と、「俺、俺」で虎視眈々と時局を伺う自己中な名門出身の吉田茂。同時期に存在した、あまりにも対称的な二人。城山先生の作品的には、これが結果的に広田氏をより際立たせることになったのかもしれませんね・・・。
「例え自衛戦にせよ、戦争を正当化することはできない。自分には戦争を防止し得なかった責任がある。」と頑と譲らず何も語らず、淡々と自己の運命を「計らず」受け入れた広田弘毅氏。
最近キリスト教系の本を読んだこともあり、広田氏は実は皆の罪を背負って磔になったキリストの再来だったんじゃないか?とちらりと考えてしまった位でした。(笑)
誰の言葉か記述はありませんでしたが「善き戦争はなく、悪しき平和というものもない。」という一文が目から鱗で、非常に印象的でした。
どちらかと言うと自分は小説や映画には現実では起こり得ないようなことを求める超フィクション依存系ですので、(文字通り現実逃避野郎です…。)方向性が180度異なるこの種の作品は敬遠しがちなんですが、この本と出会えた事で、やはり雑読も大切だなぁ、としみじみ思った次第です。

32位:新装版 あ・うん (文春文庫) 文庫 – 2003/8/1 向田 邦子  (著)

508円

神社の鳥居に並んだ一対の狛犬、あ、うんの如く親密な男の友情と、親友の妻に対する密やかな私募を、太平洋戦争を控えた世相と共にあざやかに描いたのがこの「あ・うん」です。筆者の人間洞察力が光り、男同士の複雑な友情さえ非常に緻密に描かれているのが特徴です。
自分が小学生低学年のころで見たことのなドラマの脚本。昔のドラマってほんとに中身があってよかったのだなあと改めて痛感させられました。
今作られているドラマの軽佻浮薄さを感じます。あと、「一線」を決して踏み外さない、読者としてはそれがなんだかうれしいようなもどかしいような不思議な気持ちにしてくれます。だーっといくだけが恋愛じゃないんだな。

31位:ドグラ・マグラ (上) (角川文庫) 文庫 – 1976/10/1 夢野 久作  (著)

562円

日本一幻魔怪奇の本格探偵小説と謳われる、鬼才夢野久作氏による歴史的一大奇書がこの「ドグラ・マグラ」です。内容は複雑にして怪奇。到底一読でそのすべてを把握しきれるものではありません。この作品は便宜上探偵小説に区分こそされているものの画一的なカテゴリに収まりきるものではなく、広く解釈ができる点などを踏まえても非常に解説がしにくい作品です。
この小説では、その当時の状況では差別されるだろう精神障害者治療が、現在に通じるような状況で語られている。家族歴を調査することや開放治療をすることなど、この小説が書かれた時代に、どこからこのような現代的治療法を知り得たのか作者の経歴を見てもよくわからず、とても不思議だ。
一方では、人類が現れた遠い過去から話が始まり、日本のみならず中国の伝説も加わって、現在の事件を解決しようとする。そして読んでいる内にすべてが混沌として夢うつつの状態になる。夢中遊行に引きづり込まれそうになる
一冊に纏められた記録で事件は解決したように思うのだが、本当?読者による独自の解釈が必要かもしれない。

おすすめ文庫ランキングTOP30~21

30位:高熱隧道 (新潮文庫) 文庫 – 1975/7/29 吉村 昭  (著)

562円

昭和11年8月着工、昭和15年11月完工した黒部第三発電所。人間の侵入を拒み続けた過酷で険阻な峡谷の、岩盤最高温度165度という高熱地帯に隧道(トンネル)を掘鑿するのは非常に難儀なことでした。犠牲者の数は300余名。それでもトンネル貫通への情熱を捨てきれず、執念で掘り続ける男たちと異様な時空を綿密な調査で再現した、極限の人間の姿を知ることができる作品です。
プロジェクトXみたいなノリだが、熱いシーンは少なく、ただただ工員の苦労、犠牲、当日の技術での苦労等を書き綴っている。

エンジニアと現場にいる工員との葛藤、発破や落盤などで簡単に亡くなる工員など、少々重いが、読み応えがある。

人命の犠牲を前提とする工事など現代ではあり得ないが、生活の為、国や会社の為、様々な事情からトンネル掘りに挑む人々の心情や生き様など、大変面白く読め

29位:沈黙 (新潮文庫) 文庫 – 1981/10/19 遠藤 周作  (著)

594円

時代は島原の乱が鎮圧されて間もなく。当時の日本はキリシタン禁制の厳しい状況の中、潜入したポルトガル人の司祭ロドリゴは日本人信徒たちに執拗なまでに加えられる残忍で無慈悲な拷問と悲痛な殉教のうめき声に苦悩し、背教の淵に立たされます。神とは、背教とは、西洋と日本の思想的な断絶などを扱い、神の沈黙に切実な問いかけをなす長編の小説です。
遠藤周作の文章ってこんなに読み易くすっきりしていたんですね。
この問いは全編を通じて主人公より創造主たる神に投げ掛けられます。
様々な登場人物達の様々な信仰の形
その中で次の問いが浮かびました。
「如何にあなたは創造主と向き合うのか?」
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