まだ携帯電話が普及しておらず固定電話が主流だった時代、中居正広さんの自宅に見知らぬ女性からの留守番電話が定期的に入っていたそうです。

「タツヤくん」という男性に向けて話しており、当初はただの間違い電話と思っていたとのこと。その女性からの留守番電話が一年ほど続いたそうで、初めて電話に出てタツヤくんではないことを教えてあげました。

すると女性は「知ってる。」と告げ、最初から中居正広さんの自宅だと分かってた上で電話をしていたのです。

生年月日：1995年10月12日
出身地：長野県
職業：アイドル
所属事務所：フリーランス

冨田真由さんは、アイドルグループのシークレットガールズとしても活動していたアイドルです。

その当時は、芸能事務所に所属して、「仮面ライダーフォーゼ」などのテレビ番組にも出演していました。その後は事務所を離れ、フリーランスとして再びアイドル活動をスタートさせ、音楽・舞台で活躍中でした。

特に冨田真由さんがこだわっていたのが音楽で、歌やダンスはもちろん、自分で弾き語りができるようになるため、ギターの練習も積極的に行っていました。

ひとりでも多くのファンに音楽を届けたい、アイドルとして日本中を元気にしたい、そんな志も抱いていたでしょう。

そのひたむきな想いは、ストーカーにより粉々に粉砕されてしまいました。

冨田真由さんを襲ったストーカーは、冨田真由さんの熱心なファンであった岩崎友宏という男でした。

自身のツイッターアカウント名を「君を嫌いな奴はクズだよ」という名前にするほどの入れ込み具合で、犯行前から異常とも思えるアプローチを行っていました。

一方的にプレゼントを送りつけたり、ツイッターのダイレクトメッセージなどで直接コンタクトを送るなどの迷惑行為を行いつづけた岩崎友宏。自身のプレゼントを返却されたことで、深い憎しみを抱いたそうです。

冨田真由さんのライブ当日、冨田真由さんに近づいた岩崎友宏は、刃物を取り出し、重傷を負うほどの危害を加えました。この事件は、発生当時大事件として取り扱われ、全国ネットのテレビ番組で取り扱われました。

アイドルとしてブレイクする日を夢見ていた冨田真由さんは、皮肉にも事件の影響で広く名が広まってしまいました。

事件発生からしばらくは生死不明の状態が続きましたが、冨田真由さんは奇跡的に一命を取り留めました。

しかし、ストーカー事件による後遺症は酷く、アイドルの命である顔に一生消えない傷がついてしまったそうです。また、男性恐怖症を患い、PTSDにも悩まされているとも報じられています。

この恐怖を乗り越え復帰を果たすことができれば、大きな話題になると同時に、同じように男性から恐怖を植え付けられた女性たちにも希望を与えることができるでしょう。

しかし、冨田真由さんが受けた恐怖は、私たちの想像を超えるものです。そして、事件から2年経過した現在も、ストーカーによる恐怖と戦い続けているのです。その戦いが終わるまで、復帰は絶望的ではないでしょうか。

罪のないひとりの女性を地獄に落としたストーカーですが、無期懲役ではなく、「懲役14年6ヶ月」という軽い刑が言い渡されています。