津久井やまゆり園での勤務を通じてなのか、植松聖は「障碍者は皆殺しにすべき」との持論を持つようになりました。そして、津久井やまゆり園に入居する19名もの命を奪いました。

逮捕された当時の植松聖は、まさに狂気をはらんだ表情であったため、日本中に恐怖を植え付けました。

「広島LINE殺人事件」は、2013年6月に広島県呉市で発生しました。現在のコミュニケーションツールとして大多数の日本人が愛用しているLINEでの口論がきっかけで発生した事件で、当時16歳の女子高生が殺害されました。

報道機関の取材により、どのようなLINEをやりとりしていたのか判明しています。彼女たちの多くが未成年でしたが、これを見る限りですと、真っ当な少女が発言するような言葉ではありませんね。

犯行は、口論となった無職の少女だけでなく、友人らと交際相手も一緒になり、被害者女性を集団リンチしました。遺体は呉市内の山中に遺棄され、関わったひとりの少女が自首したことで事件が発覚し、残りの加害者らも逮捕されました。

しかし、少年法の適用により、ほとんどの加害者が実名報道されることはありませんでした。

普及しきった現在、SNSは私たちの生活には欠かせないものとなりました。また、テレビ番組や新聞などでは報道規制がかけられるものがありますが、SNSを通じて事件の真相が明るみになることもあります。

しかし、匿名で誰でも利用できることから、誹謗中傷も多くみられ、新手の詐欺なども発生しています。

今後、広島LINE殺人事件以上の凶悪な事件が、SNSを通じて発生するかもしれません。

「附属池田小事件」は、2001年6月8日に大阪府池田市で発生した大量殺人事件です。大阪教育大学附属池田小学校に通う生徒中心に襲われ、学校の安全対策が見直されるきっかけになりました。

15名もの命を奪った宅間守は、幼少期からトラブルを起こす問題児でした。自分より強い人間には下手に見られ、自分より弱い人間に対してはいじめなどを行う、典型的な小物であったそうです。

成人してからは、職を転々とする生活を送りつつ、残酷な事件も起こしていました。自業自得で精神的な病も患ったようですが、自分より弱い人間に対する威圧的な志向は変わらず、事件の際も子供を中心に狙いました。

事件の裁判中、被害者遺族の前で宅間守は、「地獄でもお前らの子供しばいたる」といった卑劣な言葉を残し、謝罪の言葉を口にしませんでした。そして、2004年9月に死刑が執行されましたが、最後まで、遺族へ謝罪は無かったそうです。

殺人事件から17年の時が経過し、当時の子供たちも大人に成長しました。もし、被害者の子供たちが殺されていなかったら、不況続きの日本を支える、逞しい大人に成長していたでしょう。

「名古屋アベック殺人事件」は、1988年2月23日、愛知県名古屋市の若者カップルを襲った加害者らによる殺人事件で、当時男女の仲にある男女を「アベック」と表現していたことから、この事件名が名付けられました。

あまりの凶悪な殺人だったにも関わらず、少年法という不要な法律も問題視された事件です。

愛知県名古屋市緑区に現在も憩いの場として親しまれている「大高緑地公園」で、事件は発生しました。事件当日、駐車場にいた男女が6人の男女に襲われ、金品を奪い、そして男性を殺害。その後、女性を複数人で何日間もかけて乱暴と暴力を繰り返し、「もう殺して」と被害者女性を弱らせた後に殺害しました。

加害者らは逮捕されたものの、実名公開されたのは成人を迎えた加害者のみで、未成年だった少年らは実名公開されませんでした。

加害者少年らは、裁判の際も「少年法があるから死刑にならない」と訴えていました。しかし、世間では少年法そのものに疑問を抱く人が増加し、一部週刊誌も、違法と理解した上で少年らを実名で報じるなど、勇気ある行動を起こしました。

あまりにも凶悪な事件であったことから、主犯の少年2人には死刑が下されました。しかし、死刑廃止主義の弁護士、安田好弘弁護士により、死刑が却下され無期懲役となりました。

主犯格2人の少年以外は全員出所しているものの、誰も被害者遺族に謝罪はしていません。さらに、中には一般的な家庭を築き幸せな人生を送っている加害者もいるそうです。

事件が発生した大高緑地公園の本来の姿は、恐竜広場が人気の憩いの場です。現在も名古屋市民に親しまれていますが、事件を知る方々は、この公園に来ても穏やかな気持ちになれないかもしれませんね。

「地下鉄サリン事件」は、1995年3月20日に東京メトロ霞ケ関駅などで発生した同時多発事件です。

事件の主犯者は、当時テレビ番組に出演するほどの影響力があった宗教団体「オウム真理教」の教祖、麻原彰晃をはじめとした幹部たちでした。

オウム真理教は、全盛期は5万人を超える信者がいたほどの新興宗教で、麻原彰晃は宙に浮くことができるという伝説などがありました。

しかし、実際のところは麻原彰晃が自身の私利私欲のために創設したとの見方が強く、「この世で一番儲かるビジネスは宗教」と口にしていたこともあったそうです。

また、自分以外の男性には嫁以外の性交を禁じる一方で、自身は複数の若い女性信者と関係を持ち、特に男性経験がない女性を中心に毎夜相手にしていたことも発覚しています。

そのため、オウム真理教の実態は宗麻原彰晃の独裁国家であり、多くの信者が麻原彰晃によって洗脳され、都合のいいように扱われていました。

日本の首都である東京都で発生したテロ事件であったため、13名もの死者が発生し、6,300名もの方が体の不調を訴えるなどの被害に遭いました。

中には、意識不明状態に陥り、植物状態となってしまった方も少なくはありません。画像右の浅川一雄さんは、地下鉄サリン事件の被害者である妹の介護を現在も続けており、テレビ番組などでも事件の悲惨さを訴え続けています。