サバ缶には、EPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)と呼ばれる不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。EPAやDHAはコレステロールの排出や血管を柔らかくする働きを持つため、中性脂肪や動脈硬化などの生活習慣病の予防効果が期待できます。
また、精神安定などの効果を持つため、ストレスによるドカ食いも抑えることが可能です。

サバ缶に豊富なEPA・DHAは、GLP-1というホルモンの分泌を促進します。このホルモンは、満腹中枢を刺激して食欲を抑えてくれる働きがあります。
また、糖の吸収を緩やかにするだけでなく、余分な脂質や糖質の排出を手助けしてくれるため、痩せ体質になり、ダイエットにおすすめです。

サバ缶は、赤血球を作り、貧血の改善や予防に効果を発揮する「ビタミンB12」が豊富に含まれている食材です。
ビタミンB12が不足すると貧血症状だけでなく、手足のしびれやチクチクする体の痛みなど神経症状が現れることがあります。また、運動障害や記憶力低下も問題視されています。これらを予防するためにもサバ缶はおすすめです。

サバ缶には「ビタミンD」も多く含まれています。このビタミンDはカルシウムの吸収を手助けする働きがあります。そのため、骨や歯を丈夫にするためには必要な栄養素です。
女性が罹りやすいと言われている骨粗鬆症もサバ缶で予防ができます。また、サバ缶に豊富なEPAが肌に潤いを与え、ビタミンDが老化を防ぐため、美肌効果も期待できる食材です。

サバ缶には、水と塩だけで味付けをした「水煮」やしっかり味のついた「味噌」「煮付」、香ばしさのある「焼き」、洋風な「オイル漬け」などが販売されています。そのため、お酒を飲むから味噌味でなど、好みの味・その日の気分で味付けを選ぶことができます。

サバ缶は種類によってカロリーが異なります。オイル漬けやしっかり味付けをされたものはカロリーが高いです。そのため、体に良いからと取りすぎてしまうと肥満やニキビなどの肌荒れを起こしてしまう可能性があります。
ダイエット中には低カロリーの水煮を選ぶようにしましょう。

サバ缶は、水煮でも塩分が多く含まれています。そのため、塩分制限している方はしっかりとチェックする必要があります。しかし、最近では健康ブームもあり、食塩不使用のサバ缶も発売されるようになりました。自分の体と相談し、塩分量もチェックしましょう。

メーカーや味付けによって内容量と価格に違いがあります。一般的なサバ缶は250円程度ですが、高級なサバ缶は180g700円ほどの価格です。また、購入店によっては190gの大容量で160円ほどの低価格サバ缶に出会える可能性もあります。