
恋愛小説おすすめランキングBEST80【2025最新版】
おすすめの恋愛小説80作品をランキング形式で小説好きがまとめてみました。ここで紹介する恋愛小説はどれも名作・傑作と呼ばれている面白いものばかりです。それでは見ていきましょう。
日本を代表する文豪・森鴎外の傑作恋愛小説「舞姫」。多くの映画やドラマの題材ともなっており、長きに渡り多くの読書家に愛好されてきました。
文章は少々、難解ですが、それでも美しい情景描写と悲恋の物語は読者の心を鷲掴みします。さすがは森鴎外。並の文豪ではありません。
9位:春の雪
「天才」という言葉がこれほど似合う小説家もいないでしょう。三島由紀夫。彼の天才性が遺憾なく発揮された「豊饒の海四部作」の記念すべき第一作目、それが「春の雪」です。
「豊饒の海」はシリーズ全体を通じて輪廻転生を描いた作品ですが、本作はそのはじまりである華族の男女の恋物語が綴られています。三島由紀夫の美しすぎる文章と悲恋の物語は、誰が読んでも感銘を受けること間違いなしです。
8位:GO(2000年)
国境線なんか俺が消してやるよ——。直木賞作家・金城一紀が世に放った大傑作「GO」。在日韓国人である主人公と一風変わった美少女の恋に、民族のアイデンティティの問題を絡めながら物語が進行していきます。
日本で生まれて日本で育ち、日本語を喋る。それなのに日本人じゃない。じゃあ、僕は何者なの? 主人公のその問いかけが胸に突き刺さります。ラストはもう涙なしでは読めない、至高の一冊です。
7位:マディソン郡の橋(1992年)
クリント・イーストウッド主演・監督で映画化されたことでも有名なロバート・ジェームズ・ウォラーの「マディソン郡の橋」。独身の中年の男と亭主と子供を持つ中年女の不倫の恋を描いています。
ふたりの恋は出会いからたった四日間のものでしたが、それは永遠の恋となりました。切なくて官能的なラブストーリーの名作です。
6位:きみに読む物語(1996年)
男は六十年のあいだ、たったひとりの女性を愛し続けた——。全米で四百五十万部を売り上げたニコラス・スパークスの純愛小説「きみに読む物語」。本作は認知症の妻に自分たちの恋物語を読み聞かせるという形をとっています。
「きみに読む物語」は青年期、壮年期、老年期の三つのパートにわけて物語が進行していきます。そして迎える感動のラスト……号泣間違いなしの超名作です。
5位:沈める滝(1955年)
不感症の人妻と愛を信じないダム設計技師が紡ぎだす異色のラブストーリーである「沈める滝」。著者は日本が誇る文豪・三島由紀夫。恋愛を人工的に作り上げようとする男女の物語が、巨大な人工物の象徴であるダムと関連つけて語られていきます。
ちょっとしたセリフに深みを与えたり、風景描写の美しだったり、三島由紀夫の圧倒的な才能がそこかしこに見受けられる本作。非常に哲学的な内容で、恋愛についての新たな一面を見、解釈を得ることができる一冊です。
4位:伊豆の踊り子(1927年)
ノーベル賞作家・川端康成の大傑作恋愛小説「伊豆の踊り子」。孤独な青年が旅芸人の踊り子に恋をし、悲しい別れに至るまでが繊細かつ丁寧な筆致で綴られています。
本作は「雪国」と並ぶ川端康成の代表作であり、最も人気のある著作のひとつです。ほのかにもえる淡い恋と感傷的な別れは、万人を虜にする無類の吸引力を持っているのです。
3位:春琴抄(1933年)
谷崎潤一郎の「春琴抄」は、一風変わった恋愛小説です。恋愛感情と忠義心……というよりも虐げられる悦びを描いた耽美主義の傑作といえるでしょう。
本作の最大の特徴は、句読点や鉤括弧をほとんど使わない独特の文体でしょう。非常に実験的な小説でもあります。そして暴力を振るわれながらも主人の春琴に懸命に仕える佐助のマゾスティクな愛は。ある意味「究極の愛」を体現しているのではないでしょうか。