
園子温監督の映画作品おすすめTOP30【2025最新版】
日本が世界に誇る鬼才・園子温監督。その独特な世界観は唯一無二といって過言ではないでしょう。そんな園子温監督のおすすめ作品を人気ランキング形式でまとめてみたました!
日本を代表する歌手である松任谷由実が荒井由実名義で活動していた頃の名曲「翳りゆく部屋」にインスパイアされて製作された本作。尖りに尖った作風で日本のみならず世界にその名を轟かせていた園子温が、真正面から作った青春映画です。
その内容は大学を卒業してバラバラになっていたサークル時代の仲間が、サークルのリーダーの悲報を機に一同で集まることとなり、気球や恋、友情に全力だった青春を振り返っていくというもの。もう過ぎ去ってしまった青春時代、しかしあの頃は間違いなく輝いていた。そのことを思いださせてくれる、ノスタルジックな秀作です。
園子温監督の映画作品ランキング12位:HAZARD(2006年公開)
主演に超個性派俳優・オダギリジョーを迎えて製作された青春バイオレンスノワールドラマ。本作では生ぬるい生活に嫌気がさした主人公がアメリカのニューヨークに渡り、次第に裏社会の犯罪生活へとのめり込んでいく様を克明に描きだしています。
もう勢いだけで最後まで突っ走ってやるぜ! という感じの映画で、エネルギーを持て余すばかりに暴走し続ける若者たちの姿は、観ていてハラハラすると同時に「アホだなぁ」という苦笑いも浮かんできます。それなのになぜかカッコよくて爽快感さえ感じさせてくれる。それもこれも園子温という監督の持つ独特の世界観がなせる技なのでしょう、きっと。
園子温監督の映画作品ランキング11位:自殺サークル(2002年公開)
グロとホラーと不快感に彩られながらも、なぜか目を離すことができない。それが「自殺サークル」という映画であり、園子温という鬼才が世で注目を集めることになったきっかけとなった作品といってもいいでしょう。
集団自殺というセンセーショナルな題材を扱った本作。主人公は都内で連鎖的に起こる集団自殺に翻弄される刑事。彼はこの集団自殺は果たして事故なのか、それとも事件なのかで戸惑いながらも、この集団自殺をとめるために必死で奮闘するが……というのがその内容。最初の五十人を超える女子高生のプラットホームに飛び込んでの集団自殺のシーンは、日本映画史に残るグロシーンなのでじゃないでしょうか?
園子温監督の映画作品ランキング10位:新宿スワン(2015年公開)
人気漫画「新宿スワン」の実写映画化、第一作目。主演は綾野剛で、脇には山田孝之や沢尻エリカなどの超豪華俳優陣で固めた本作は、観客動員数で1位を獲得するなど興行面で大きな成功をおさめました。
しかし惜しむらくは今作では園子温特有の尖った世界観がなりを潜め、エンターテイメントに徹しているところでしょうか。しかし娯楽作としては超優秀で、誰が観てもおもしろいと思える作品に仕上がっています。
園子温監督の映画作品ランキング9位:ヒミズ(2012年公開)
こちらも漫画原作の実写映画化。トッキントッキンに尖った原作に日本でも屈指の尖った映画監督である園子温が加わったことで誕生した映画版「ヒミズ」は、原作とはひと味違うサスペンスホラーの秀作として多くの人々から高評価を得ました。
主人公とメインヒロインを務めた染谷将太と二階堂ふみは、この作品でベネチア国際映画祭で新人賞を受賞。また映画版「ヒミズ」では東日本大震災後の日本が舞台となっていたりと、けっこうな変更が加えられています。ラストも原作とは違うので、一度、映画版と見比べてみるのもおもしろいかも?
園子温監督の映画作品ランキング8位:エクステ(2007年公開)
あの髪につけるエクステをモチーフにした異色のホラー作品。「髪の毛が人を襲う」というB級感溢れる設定ながらも、そこはさすがの園子温。ところどころ暴走気味で笑えるところも多々ありますが、きっちりと恐怖感たっぷりのホラーに仕上げています。
その内容はエクステに使われた髪の持ち主の怨念が宿り、そのエクステを付けた人間を次々に死に追いやっていくというもの。園子温ワールドが大炸裂している本作。園子温に興味がある方は是非、観てみましょう。その狂気と笑いと恐怖がごちゃ混ぜになった世界観に虜になること間違いなし!
園子温監督の映画作品ランキング7位:ちゃんと伝える(2009年公開)
EXILEのパフォーマーであるAKIRAの映画初主演作。生と死、そして家族をテーマにしたこの作品は、いい意味で園子温らしくない感動のヒューマンドラマであり、家族の大切さ、生きるとはなにか、死とはなにかを改めて考えさせてくれる秀作です。
その内容はガンを宣告された父との関係を改善しようとしている主人公ですが、じつは自身もガンに冒されており、さらには父よりも余命が短いことを知ってしまい……というもの。心温まる映画が観たい、久しぶりに涙を流したいと思う方には必ず観てほしい一本です。
園子温監督の映画作品ランキング6位:恋の罪(2011年公開)
国内、国外の映画賞を受賞し、ミニシアター系の映画としては異例の興行収入一億円を突破した「恋の罪」。本作は東電OL殺人事件をモチーフにしたサスペンスドラマで、三人の女性の愛と日常生活では決して表にはでない深い闇を描いています。
結婚し、幸せな家庭を持ちながらも重ねられる不貞行為、生と性の因果関係、そして死とはなにか。非常に難しいテーマを扱っているため観る人を選ぶ作品だとは思います。それでもどの鑑賞者にもこの映画の持つ狂気的なパワーは、画面越しにも充分に伝わってくるでしょう。
園子温監督の映画作品ランキング5位:希望の国(2012年公開)
原発問題を真正面から描いた「希望の国」。大地震の被害を受けた家族たちの愛のドラマであり、園子温お得意の狂気的な描写はなりを潜めています。しかしスクーリンから伝わってくる放射能の恐ろしさには、背筋が粟立つこと間違いなし。
大地震が誘発した原発事故によって生まれ育った土地が汚染されてしまい、一刻もはやくでていかなくてはならない。でも思い入れのあるこの土地を離れたくはない……その葛藤が痛いほど伝わってきて胸を締めつけられる。「希望の国」はそういう映画です。