
黒澤明監督の映画作品ランキングBEST30【2025最新版】
日本を代表する映画監督・黒澤明さん。今回は「世界のクロサワ」黒澤明さんが監督した映画作品30個をランキング形式でまとめてみました。映画好きならば必ず観てみましょう。
黒澤明のプロフィール
生年月日 1910年3月23日
没年月日 1998年9月6日(88歳没)
出生地 日本の旗 日本・東京府荏原郡大井町(現在の東京都品川区)
死没地 日本の旗 日本・東京都世田谷区成城
職業 映画監督、脚本家
ジャンル 映画
活動期間 1943年 - 1998年
活動内容 1936年:P.C.L.映画製作所に入社
1943年:監督デビュー
1948年:映画芸術協会を結成。
1951年:『羅生門』がヴェネツィア国際映画祭金獅子賞、アカデミー名誉賞を受賞。
1959年:黒澤プロダクションを設立、『隠し砦の三悪人』でベルリン国際映画祭監督賞を受賞。
1969年:四騎の会を結成。
1975年:『デルス・ウザーラ』がアカデミー外国語映画賞を受賞。
1985年:映画界初の文化勲章を受章。
1989年:アカデミー名誉賞を受賞。
1998年:国民栄誉賞、従三位授与(没後)。
日本が世界に誇る映画監督・黒澤明。クリント・イーストウッド、マーティン・スコセッシ、スティーブン・スピルバーグ、フランシス・F・コッポラなど世界に名だたる映画監督たちに影響を与え、現在でもその卓越した映画の手法や演出はハリウッドで研究されています。
黒澤明監督作品BEST30を発表!
黒澤明監督の映画作品ランキング30位:どですかでん
黒澤明の初カラー作品はここにランクイン! 舞台はとある貧民街。自身の想像の中の市電を走らせている「六ちゃん」という知的障害を持つ少年を主人公にしており、貧困や倫理観の中で「幸せとはなにか?」を問う群像劇となっています。
この作品の登場人物は貧困のどん底であえいでいる変人ばかり。結末も救いのないものですが、それでも日々を精一杯、生きていこうとする街の住民たちを明るいタッチで描いた秀作です。
黒澤明監督の映画作品ランキング29位:白痴
この作品はロシアの文豪・ドストエフスキーの小説「白痴」を実写映画したもの。舞台もロシアから日本に移しており、男女の揺れ動く異質な恋模様とそれに巻き込まれる周囲の人々を生々しく描きだしています。
ドストエフスキーをこよなく愛する黒澤明は、「白痴」の映画化とあって非常に気合いが入っていたそう。しかしその気合いが空回りしたのか、発表当時の評価は芳しくなかった模様。確かに難しすぎるその内容は、一般受けしないのは確かかも……。
黒澤明監督の映画作品ランキング28位:虎の尾を踏む男たち
源平合戦で活躍した源義経一行の安宅の関所越えを描いた作品。歌舞伎の「勧進帳」を題材とした映画であり、ややコメディタッチな感じのシリアスすぎない作風となっています。
終戦直後、この映画を「元ネタの能に対する冒涜だ」という日本の検閲官と黒澤明の喧嘩で一時はお蔵入り寸前となった本作。しかしGHQがこの映画をおもしろがり、上映を解禁したことで日の目を見ることになりました。
黒澤明監督の映画作品ランキング27位:八月の狂詩曲(ラプソディー)
長崎で原爆体験をした祖母と四人の孫の交流を夏という季節をとおして描いたのが、「八月の狂詩曲」です。ハリウッド俳優のリチャード・ギアが出演していることでも話題になった本作は、国内で数々の映画賞を受賞しました。
ちなみにこの作品でリチャード・ギアは撮影終了後に「もう蟻とは共演しない」といって帰国したそう。蟻の行列を眺めるというシーンの待ち時間があまりにも長かったのがその理由。ワンシーンに命を注ぐ完璧主義の黒澤明らしいエピソードといえるでしょう。
黒澤明監督の映画作品ランキング26位:続姿三四郎
時は明治。柔道創生の物語を描いた「姿三四郎」の続編。前作が大ヒットしたために作られた続編ですが、黒澤明自身はこの作品の出来に不満を持っていたらしく、「あまり上出来の映画にならなかった」と語っています。
本作はいわゆる復讐譚の要素も盛り込まれており、兄を殺された兄弟が仇討ちのために主人公の姿三四郎に戦いを挑む様を描いています。
黒澤明監督の映画作品ランキング25位:一番美しく
「一番美しく」は軍需工場で働く女子挺身隊員たちを描いた作品で、ジャンルとしてはヒューマンドラマに分類されるでしょう。
女子挺身隊員に日常をドキュメンタリー風に撮られており、戦時下の作品ということもあってプロパガンダ映画の一種といっても過言ではありません。しかし徹底的にリアリティを追求する黒澤明は実際に俳優、女優たちを工員同様の生活を送らせ、真に迫る演技を引きだすことに成功しました。